災害での迷子の犬猫を減らすために「マイクロチップ」

東北地方を襲った巨大地震から、約半年が経ちました。
被災された多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。


この震災により、保護された犬と猫は福島県だけでも約500匹。
原発事故も含めると、全地域では2000匹以上と言われています。
しかもまだ多くの犬や猫たちが保護される事なく、残されているとみられています。


地震により飼い主様から離れてしまった多くの犬や猫たち。
その多くの原因は、地震による恐怖で自ら逃げ出してしまったとも言われています。


「うちの子に限って」と思われるかもしれません。
しかし、動物達も人間と同じように恐怖に襲われます。
忘れた頃に突然やってくる地震に対して、我が身の安否もままならぬ状況の中、
常に犬や猫の安全を確保出来る補償ありません。


運良くすぐに保護される子もいますが、中には数ヶ月、またはそれ以上にわたって放浪してしまう事もあります。


そのような状況では、迷子になってしまった子はもちろん、集団で保護されている子たちですら、伝染病、フィラリア症、ノミ、マダニなど様々な感染に襲われる危険性があります。


普段から定期的な「狂犬病予防注射、混合ワクチン接種、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防など」を心掛ける事が大切です


またこのような身元不明の犬や猫たちを1匹でも減らすために、いち早く飼い主様のもとへ帰っていけるようには、今後どうすればいいのでしょうか。


飼い主様のもとに戻ってくるために、有効とされているのが「マイクロチップ」です。
安全で確実な動物の身元証明として欧州、米国など世界中で使用されています。
犬や猫の性別、年齢、種類や色、また飼い主様の住所、連絡先などを登録する事で、
万が一の場合には登録内容から飼い主様のもとへと帰る可能性が一段と高くなります。


ぜひ一度、獣医師へご相談下さい。





参考HP:マイクロチップをいれていますか? 環境省「動物の愛護と管理について」


その他参考
被災地の犬猫にマイクロチップ・・・飼い主すぐ判明
ペットも家族 “愛犬” の災害対策実施、震災後7割


院長